誰のための結婚式・披露宴なのか?

2022年11月14日(月)

あえて申し上げたいことがあり投稿させて頂きました(^^)/

以前の投稿と重複するところあるかと思いますが、、、

 

会場カメラマンはその日に初めて会うことになり、それまでにはお二人とのやりとりがなく、当日は淡々と決まったカットを撮るべく、会場カメラマンは作業として撮影をこなしております。しかし我々、外注カメラマン(持ち込み)は、お式の数か月前、永いときは1年以上前よりお二人とお話をさせて頂き、お二人が結婚式に思うこと、願うこと、などをお伺いして当日を迎えております。

結婚式はお二人のため、であることはもちろんですが、私どもが考える結婚式とは「お世話になった方々、ご親族、親御様に感謝をして披露する場」ではないかと思っております。

当方にご依頼を頂くお客様の大半は、それを重んじるとても素敵なお二人ばかりですが、稀にそちらが希薄になってはいないか?と心配になる方もいらっしゃいます。

350会場以上の結婚式を拝見してきた私見とはなりますが、結婚式を予定されているお二人にご拝読頂き、ご参考になればとの想いで投稿させて頂きます。

 

①会場選び(チャペル)

素敵なチャペル、素敵な披露宴会場

誰もがこの要素で会場を選ばれると思います。

素敵なチャペルとは何でしょうか?多分、答えはその造作に惹かれるのではないでしょうか。

披露宴会場も同じかと思います。

さて、その素敵なチャペルとは、、、本物の教会でないことは誰もが知っています。

しかし、どの会場様も本物のように重んじ、色んな制約を設けております。

そこで思うのは、その制約が本物の教会に準じているのか?です。

本物の教会でも撮影実績は多数ございますが、確かにとても厳しい教会もございますが、そのほとんどは実はさほど制約がないのが実情です。

制約がない、と言いましたのは、本物の教会ではない結婚式場のそれに比べて撮影に自由があるという意味です。

では、なぜ必要以上の結婚式場にはその制約があるのでしょう?

それはだだひとつ、私ども外注カメラマン(持ち込み)業者に、ここでは自由に撮らせない

=撮影は会場に依頼をしないとダメですよ!という売上至上主義の制約なのです。

 

ゲストも式中の撮影が不可の会場が神奈川の新横浜にあります。

祝福をするために集まってくれた皆が撮影出来ない?それは何のための制約なのでしょうか?

沢山、写真を撮りたいのは会場業者ではなく、ゲストの皆様ではないでしょうか?

 

②会場選び(立地)

会場までのアクセスの悪い結婚式場があります。

そのような会場様は広い立地を利用してガーデンがあったり、施設が広かったり、色んな差別化ををしており、多少はアクセスが不便でも素敵な会場だから、ここにしかない施設があるからとお二人の価値観でお選びになることがあると思います。

しかし冷静に考えてみてください!当日来られるゲストの皆様のご苦労は計り知れません。暑い、寒いなどの気候も加われば、さらにそのご苦労が増してしまいます。

ゲスト様にあまり負担をかけない式場選びが宜しいかと思います。

 

③会場選び(夏・冬の屋外挙式)

ガーデンが素敵!それは晴れた日、そして気候が温暖な日で初めて言える「素敵」ですね♪

天候に恵まれることは賭けになります!

まして夏、冬は晴れたとしてもハッキリと申し上げますがゲストにとっては「地獄」です。

誰のための結婚式なのか?その答えが如実に出る場面です。

真夏の炎天下、屋外挙式で30度を超える気温、陽射しの中の結婚式、、、、

10度を下回る冬、ストーブと毛布でやっと暖をとっての我慢の結婚式、、、

屋外でのセレモニーは、式の日をよく吟味され誰のための結婚式なのかを良く考えてお決めになるのが宜しいかと思います。

 

④会場選び(構造)

ホテルの宴会場が披露宴会場となる施設に多く感じることですが、とても移動が大変な会場様がございます。(私たちカメラマンも大変なのですが、、、)

挙式前の仕度部屋から挙式までには写真撮影、親族紹介、挙式リハーサルという流れになるのですが、新郎新婦だけの移動であればよいのですが、親族、親御様が伴う移動、例えば控室から写真室、挙式会場がそれぞれ遠く、またエレベータ、階段での移動など、その負担が多い会場があります。

特に年配の親族様などは移動だけでも疲れてしまうので、なるべく移動に負担がないのが望ましいかと思います。

ガーデンでの集合写真撮影なども移動が多くて大変ですね。

 

⑤会場選び(披露宴時間)

披露宴は概ねどちらの会場様でも2時間半が通例となっております。

実はこの時間、ホテル系と専門会場系では扱いが異なるのはご存知ないかと思います。

先に専門会場系はかなりの率で2時間半以内にしっかり披露宴が結びとなります。

それの何が悪いのか?決して悪くはありません、時間より早く結びとなるわけではありませんので、、

ただ、あまりにも時間厳守ゆえ、無理やりその中に収めようとする進行を多々拝見しております。

デザートが出たと思ったらすぐに手紙朗読に、、、まだデザート食べてないけど、、、

食べようと食べまいと、デザート出したからそれでいい!

送賓もどんどん流されて挨拶も束の間、終わりも迎えてしまう。

 

それに比べてホテル系は違います。

ゲスト皆さんの食事の進み具合や歓談のご様子を随時確認しながら進行を決めていきます。

それがサービスだ!と私はいつも拝見しております。

それだけ次の披露宴などとの間にしっかりと余裕を持たせていると思います。

急かされる披露宴って、どう思いますでしょうか、、、

ゲストの皆様にはゆっくり楽しんでもらいたいですよね。

ホテル系と専門会場系、一長一短とも言えますが、綺麗なオシャレな造作の披露宴会場に惑わされることなく、ゲスト皆様のために選んで欲しいです。

 

⑥余興(長すぎるムービー)

余興として映像を上映すること多々拝見しております。

ここで言いますのはオープニングやプロフィール、エンドロールではなく、本人たち、または友人たちなどが作成した映像のことなのですが、内容によっては楽しい余興となりますが、そうは言っても素人が作成した映像となりますので、間延びしているなと感じることが多々あります。

あまり長くなりますと映像上映中は会場も暗くなりますので、仕方がなく映像を観る、しか出来ませんし、映像の内容も会場に来れなかった方々からメッセージとなると、その人を知らない会場にいるゲストの方々はとても退屈な時間となります。

会場にいるゲストの皆さんに、まんべんなく楽しめる内容であっても5分以内に纏めるのが良いかと思います。今まで観た映像の中で17分という長尺がありました、、、映像の中の友人が歌ったり、、、再入場後の歓談の時間がほとんど映像上映に費やされてしまっておりました。

映像上映は要注意です。

 

⑦余興?(新郎新婦それぞれからの感謝の手紙)

これはいちばん私がやってはいけないと思っているシーンです。

新郎新婦が互いに向き合い、どちらからでも良いのですが、これまでの感謝の気持ちを手紙に書きとめ、それを朗読する。

前に一度、その手紙を読んでいるシーンでゲストのご友人様から「家でやれよ~!」と、状況を突いたヤジが飛び、とてもウケておりました(笑)

本当にそうだと思いました。

感謝するのは結婚式に来てくれた皆さんに、じゃないですか?!

普段は言えないことをこの場を借りて、、、は、結びの手紙だけが良いかと思います。

 

⑧貧祖なプチギフト

誰がいつから始められたのか、送賓の際にゲスト皆様にプチギフトと称して簡単な粗品をお配りしておりますが、あまりにも貧祖すぎるものは配らない方が良いかと思います。

ウケ狙いもウケないと何これ?という印象だけが残ってしまいそうですし、感謝の気持ちを伝えるのであれば、そこはケチらずに、それ相応のものをお渡しするのが良いかと思います。

1つでも「ケチってる」と思われると、すべての印象に繋がってしまう恐れもありますので。

 

最後に

2人のための結婚式、そして皆さんへの感謝の結婚式です。

会場選びから、ドレス選び、色々と楽しい準備がありますが、その前に、皆さんに楽しく過ごしてもらえる結婚式を、優しく思いやりのある結婚式を、考え、挙げて頂きたいです。

 

私たち、外注カメラマン(持ち込み)にも優しく思いやりをもって接してくれる素敵な会場様も沢山ありますので、そんな会場様でこれからのお二人とお会い出来ます事、願っております。

 

最後の最後に、こんな結婚式は挙げて欲しくないという意味での事実共有(^-^;

以前、撮影が終わった翌日、ある新婦様からこんなご連絡がありました。

「友だちとか家族とかの写真はいりません、私たちの写真だけください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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